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2020年05月29日 | 講座レポート

わたしのハーブライフ No.2

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 「美味しいハーブ&スパイス講座」講師の田村明子です。

 前回の“わたしのハーブライフ” https://www.local-fan.or.jp/topics/report/entry-848.htmlはちょうど1年前でした。まさか、コロナ禍で世界中がステイホームになるとは!ステイホームという普段とは違った生活を強いられる中、私はかつて「非日常」を味わいに米国オレゴン州を旅したことを思い出しました。

 1988年の夏休みのこと、私にとっては初めての外国旅でした。そこでの日々は、非日常の連続!
 特に印象的だったのは、“ブルーベリー摘み”でした。
 当時の私にとって、ブルーベリーの木を見ることも、生で食べることも初めて!!
 ホストマザーが作る“jelly”(*ジェリー:果汁に砂糖を入れて煮詰めたものですが、ジャムのようにペクチンで固めません)を味わったときの感動は忘れられません。作ったjellyを保存瓶に入れ倉庫に備蓄する・・・なんていうことでさえ、とても新鮮に思えました。

 今では日本でも“森のバター”としてお馴染みのアボカドですが、私はこのとき“アボカドベーコンサンドイッチ”で「アボカド」と初めて出合いました。ねっとりとしたアボカドの食感に粗びき黒胡椒とベーコンの塩気がアクセントになっていて、とっても美味しかった!ベーコンの“カリカリ度”も新鮮でした。ベーコン自体の脂で揚げるように焼くのです。
 その後、アボカドが身近で手に入るようになったおかげで、キムチをのっけるだけ!などの簡単な食べ方は、“あともう一品”欲しい時に重宝しています。アボカドの種は水耕栽培で楽しめます。種より一回り大きな容器に水を入れ、種のとがっている方を上にし、下3分の1のところに爪楊枝3本を刺し、カップの淵に引っかけるように置きます。根がでるまで約1か月かかりますが、葉が伸びてきたら観葉植物として楽しめます♪ご家庭でも簡単にできるので、植物のエネルギーと緑色の持つ癒しの効果を生活に取り入れてみませんか?


 この時のオレゴンのホームステイ中は、ステーキに温野菜、ハンバーガー(肉だけのパテ)、ピザ、マカロニチーズ(マカロニにチーズを和えただけ)など…、だんだん噛み応えのある食材や野菜が無性に食べたくなり、小指大の人参をポリポリ食べたり、サンドイッチにはパンの3倍ぐらいのレタスやアルファルファ(スプラウトの一種)を挟んで食べたりしました。アメリカの食事は、塩・コショウ味が多いのに対し、日本の食事は調味料だけでなく料理方法もバラエティーが豊かだなと恋しくなりました。


 その10年後の1998年頃には、ネパールにも旅しました。ここでは、鶏肉の味の濃さに驚きました。(鶏やヤギや豚も町中を自由に歩いていたからかもしれません!?)。
 もう一つ、「ん!美味し~」と思わず目を見開いたのが、ホテルのオムレツでした。シェフがミニパンに卵をジュワ~と流しいれ、目の前で焼き上げてくれました。仕上げに緑の薬味を入れたのですが、この薬味こそ『フィーヌゼルブ』だったのだ!と後になって気づきました。
 *フィーヌゼルブ: フレッシュハーブ(チャービル、チャイブ、イタリアンパセリ、タラゴン)を刻んで香りづけに入れるもの

 一方でネパールの日常生活は当時の日本と同じ時代の暮らしとは思えなくて戸惑いの連続でした。一番戸惑ったのは、貧困です。行く先々で、物乞いをする幼い子供達に囲まれ、夕暮れ時のホテルの窓からは、路上生活の母子が小さな焚火を囲んでいる様子が見えました。
 田舎に行くと、豊かに実った田畑やマリーゴールドが咲く風景に心が和むのですが、赤ん坊を背負い家の手伝いをしている子供達はみんな裸足で、服もどこか破れていました。
 それにもかかわらず、どの子も大きな瞳をキラキラ輝かせていたのです。そのときの私は、何不自由のない暮らしをしていたというのに、いつも不平不満を抱いていました…これが人生最大のカルチャーショックでした。

 帰国後、私は“モノや食べ物は大切に使い切る”と決めました。
 だから、マクロビオティックの一物全体(いちぶつぜんたい)という「一つのものを丸ごと食べる」考えには共感しました。この考え方に基づいた「里芋の”松茸風“」は美味しいですよ!!作り方は簡単。里芋をたわしで洗い、厚めに向いた皮を素揚げにし、塩やセロリシードをふるだけです。
 *セロリシード:スモールエイジという野生種の種(野菜のセロリは食べやすく品種改良されたもの)で青臭い香りとほろ苦さがあり、西洋では食卓調味料として“セロリ塩”が使われています


 ハーブを学び、“生活に有用な植物”として活用できることも知りました。ブドウの皮を手でむき、バラの香りのローズゼラニウムで風味づけしたコンポートにする、そして皮は“染色”に使う!丸ごとを楽しむ喜び、そして自然の恵みを味わう生活、これからも続けていきたいです。



 コロナ禍でステイホームという「非日常」と、私が時空旅で味わった「非日常」。この2つの非日常体験のあとは、どんな日常が待っているのでしょうか?
 また“美味しいハーブ&スパイス講座”で、皆様と一緒に“美味しさ”を味わえる日常を願い、楽しみにしています。

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